花粉症には、早めの対策
花粉症シーズンになる前に、早めの治療を始めることが初期療法といいます。花粉が飛び始める約2週間前、または少しでも症状が現れた時点で抗アレルギー薬を開始すると軽くすみます*1
投薬の基本は抗アレルギー点眼を使います。もし効果不十分な場合、弱めのステロイド点眼薬を併用するか、抗アレルギー内服薬を併用すればほとんどの場合は治まります。
ただ、若年者（およそ20歳以下）はステロイド点眼の長期投与によって眼圧上昇を来しやすいので、ステロイド点眼中でとくに若い方は定期（1−3か月）眼科受診が必要ですね。
くすりのほかにも、いろんな工夫で症状緩和につながります。例えば
外出時の対策
マスク、ゴーグル型メガネ（通常のメガネでは効果下がりますが、掛けないよりは良い）、帽子などの着用
花粉の付着しやすいウールの服を避ける
帰宅時に服をはたき、髪から花粉を落とし、洗眼やうがいをする
室内にいるときの対策
花粉飛散が多い日は窓を閉めておく
洗濯物を室内干しする
こまめに掃除する
など、いろいろと手間かかりますが、自分に合う対策を取ってつらい花粉症シーズンをすこしでも快適に過ごしましょう！
*1 アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン第2版 日本眼科学会雑誌114(10),829(2010)